まぼろしの時空

すみかおりmusica Diary♪ 音と心のスケッチ日誌です。

ありがとう Itoさん

20110218伊藤さん.jpg

                                                                  Feb. 18, 2011

今日は故・ジャズベーシストの Itoさん(伊藤修二さん)と昨年最後にお会いした日。  
この5年間いろんな場面で私の背中を押してくださる貴重な存在だった。

― Itoさんがいなくなって1年。
    「Itoさん、どうしてはんの?」と、まだ時々耳にすることがある。
    たぶん私はItoさんの人生の最後の方までお話できた一人のような気がする…
   Itoさんのことを知りたい方に少しでも伝われば~
    書き残しておこうと思います。

 (続きデス)

Itoさんはベースに限らず色んな楽器を研究しつくされていた。
ご本人のモットーなのか私らのような若輩者に対しても全く境界線がなく、
ほんとうに気さくに様々なことを教えてくださった。


Itoさんと初めに出会ったのは5年前の神戸。
歌が苦手だった私がジャズボーカルのレッスンに挑戦していた頃、
当時の師匠が主催するジャムセッション初めてフロントに立たせてもらった。
そのバックバンドでのベースが Itoさんだった。 なんとゼイタクな!

それは今でも忘れない、大っ恥のお初ステージ・・・。
私は緊張のあまり小節もすっとびメロディもどこへやら~ 歌詞の朗読状態。。
必死でバンド演奏にしがみついていく私の姿を見て 
Itoさんは クスクス笑いながらも演奏をやめずにずっとつきあってくれた。
 
帰り際、Itoさんはひと言 :「よう最後まであきらめんと歌ったな。」
 こちらこそ「よう最後まで呆れんとおつきあいくださいました」・・・

それ以来 Itoさんのライブによく足を運んだ。
Itoさんはソロではフレーズを口ずさみながらベースを操る。
まるでギターをタテにしたような速弾き。
SAXやボーカルのフロントがいても、毎回ひときわ目立つベース!
ライブの後お客さんがひいてから「デュオでやってみよか!」 
私に声をかけ練習する場を作ってくれたこともあった。


今では恒例に月イチおじゃましている西九条・マーシーオーガモンの 
ジャムセッション  Itoさんがきっかけで仲間入り。 
セッションだけに限らず、イベントの演奏や東京にもバンドの皆さんと
ご一緒させてもらい場数を踏ませてもらった。


そして Itoさんが他界される3週間前の今日・・・ 
Itoさんから
 「実は身体障がい者さんの音楽隊を作ってんねん。一緒に手伝ってくれへんか」 
っとお誘いがあり、見学に行かせてもらった。
Itoさんはライブミュージシャンだけでなく、何年も前から福祉関係の場所でも
活動されていたと、
その時 初めて知った。

その身体障がい者さんの施設で Itoさんは20人くらいの車いすや寝たきりの利用者さんに
ベースではなくピアノでを伴奏をして合奏を指揮する。

 「みんな楽器持ったかー? ほな、『春よこい』 いくで~」

   ♪♪はーるよ来い、はーやく来い・・・

手が思うように動かない
利用者さんたちに近づき、鈴やタンバリンに手を添えながら
大声でいっしょに歌っている姿が本当に本当にすばらしかった。


その音楽隊を私が引き継いで約10ヶ月。
Itoさんの遺品のパーカッションを利用者さんたちは毎回楽しそうに叩いている。


もうすぐItoさんの一周忌。翌日の
 ◎3月13日日曜日20時~
   マーシーオーガモン・バンドでItoさんの追悼ライブがあります。