すみかおりmusica Diary♪

  空より高く 海より深く

万灯供養中止の四天王寺

盂蘭盆会(お盆)に毎年お参りする四天王寺
この地域で育った私は小学校の頃から数えると〜40年間、四天王寺に来ています。
父と祖父母の京都のお参り+四天王寺の万灯供養はお盆のセット行事。


しかし!今年。四天王寺での万灯ローソクは中止。(コロナ)


えーー、、

 

しかも、六時堂へのお参りも予約が必要とのことで、階段下でのお参りでした。
こんなん、初めて。

炎天下もあってか、参拝する人も超少ない。
お盆の時期にこんなに空いている四天王寺なんて。


おかげで、じっくりお寺を見ながら散策できるのも初めて!でした。

いつも初めにお参りする六時禮讃堂。
屋根のカーブが本当に美しい。

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お参り慣れた本堂へスタスタ階段を登ると「予約ありますか?」と聞かれました。
ちょっとショック。

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お盆の時期、有料区域は無料。これは例年通り!
五重塔の真下まで入らせていただき、いつもローソクを立てる場所で合掌。
五重塔にお位牌を安置されているご家族は、さぞかしお会いしたかったことでしょうね。。
五重塔の入り口までの石段に「石に細菌が付いている可能性あり、座らないでください」と注意書きがありました。(すみませんが、かなり笑ってしまった)

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金堂の救世観音菩薩像を参拝🌟
よかった、中に入れました。

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f:id:azusariver:20200914173154j:plain実家をかたずける時、何度か救世観音様にお参りしていました。
思い出のひとつひとつをかたずけるのも辛い。
そして、だれもいないのはわかっていても、帰る場所が無くなる〜というのは本当に辛かった。近くに救世観音様がおられただけでも、ありがたかったです。

私は金堂の中の壁画が好きで、いつもゆっくり眺めながら参拝しています。
昨年は仏教を調べているうちにインドの歴史にハマり、ヒンズー教の本をいくつか読みました。今年はまたちがった目線で壁画を鑑賞できました。


金堂を出た後、いつも人が溢れかえっている通路を散歩。
燈篭の下をゆっくり歩くのも久しぶりです。

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吹く風が気持ちよく、暑さをしのぎました。

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今年も参拝の記念に御朱印をいただきに行くと「ここから遠いけど太子殿に寄りなさい」と言われました。
たしかに、今まで人で溢れていてあまり参拝していないかも〜。お参りしました。

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「ようこそ、暑い中お参りご苦労さまです。」
優しい笑顔で迎えてくださいました。
靴をぬいで中に上がらせていただき、正面に座れました。
なんとも厳かな空間。ふしぎとゆったりした風が吹いていました。

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帰路は中門への石畳の道へ。
この道が好きで、今年もしみじみ歩きました。

途中の英霊堂。むかしは大釣鐘堂だったそうですね。

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元三大師堂。
「ちえの輪くぐり」しました。
良いアイディア!メロディがピンときますように🌟

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慣れ親しんだ四天王寺
ひと気も少なかったからか、今年はゆったりとお参りできました。
何かの節目?であるような2020年。
お盆にお参りしなくちゃ!ではなく、新しい目線で参拝できた炎天下の午後でした。
万灯供養はなかったけれど、それでもお参りしなさいと🌟いうことになっていたのでしょうね。

visited on Aug.12

温かい神呪寺〜甲山森林公園4

急な予定変更から導かれた甲山公園。
1時間ほどの散歩の予定でしたが、発見テンコ盛り🌟とても印象深い1日となりました。

甲山公園をほぼ周遊し、歩くのもメゲてきたので、そろそろ駐車場へ。
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・・・帰宅してから「五が池」を調べました。
なかなか深いスポットのよう?ですね(^^)。
木々の隙間から流れる風は穏やかなピクニックロードでしたよ🍀

駐車場に向かう途中、お寺を発見。せっかくなのでお参りに立ち寄りました。

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「神呪寺」予備知識まったくなく、中に入るとかなり多くの仏像や拝所。圧倒されました。


山門をくぐり、まずグッときたのがこの石碑。

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幼年期に残っている記憶ですが、わたしのご先祖様に目の見えない方がいたそうなのです。
その方に感謝して、思いやってねと・・・おばあちゃんかな?だれかに言われたことがあります。
当時は会ったことない方に感謝して〜と、そう言われてもまったく意味がわからなかったのですが、自分が目が見えなくなるのかもしれないな、と感じました。
なので、小学生の頃は目を閉じてピアノを弾く練習をしていました♪
目が疲れやすいことはあるけれど、ありがたく両目は見えています。

おどろいたことに最近読んでいるシュメール神話の中に、
「人間の中にわざわざ目の不自由な人間を創り、その人には音楽の才能を与えた」との一節がありました。関わっている障がい者さんの中にも、視力が正常なのかわからない方は大勢いらっしゃるのです。小さいお子さんでも目で苦労されている方によく出会います。あらためて感慨深くなりました。


白杖の由来。いまも両目がしっかり見えることを感謝して⭐️

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それから本堂前に階段を登って行くと、見晴らし良し!
小庭に仏像様が立っておられました。

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そして大きな鐘楼。
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左手に「高松宮殿下〜」右手には「天下和順」の張り紙。
屋根も柱も木目がとても美しい。大雨でも台風がきても凛と立つ。すばらしい🌟


本殿。どこか畏れ多く、横から撮らせていただきました。
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本殿に踏み入れようとした足元に、一万円札がぽつんと落ちていました・・・
これは試されていたのかもしれない(笑)。
お参りを済ませ、すぐに社務所に行き落し物としてお届けに。
ご住職様は「落とし主が探しに来られるのを待ちます〜」と一旦おっしゃいましたが、
あとで追いかけて来られ、拾主から西宮市内の警察に届けてほしいと頼んでこられました。
帰り道に駅前交番に寄り、落とし主が見つからない場合でも受取り拒否として、お納めしました。
本殿前でお金を拾うとは、なかなかない経験でした!

本殿に並ぶ数々の厳かな拝殿にも手を合わせた後、まだまだ参拝は続きます。

さらに上に登っていくと、甲山稲荷大明神

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立派でした!

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鳥居に向かう参道の両側に集会所のようなお家のような建物がありました。
チラリ覗いてみると、納骨堂でした。
故人の写真と骨壷の周りには賑やかなお供えがたくさん。故人のお写真はご生前だったころの笑顔が見え、とても温かみのある空間に思えました。
風通しの良い森林の中のお寺。こんな形で人生を納めていただくのもいいですね。


最後に山門付近のたくさんの小さな仏像様をお参りしました。

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本当に何回も手を合わせた神呪寺でした。

駐車場に向かう途中、甲山大師道を下って行くと、道路傍にたくさんの小さな仏像や拝所がありました。50-60あったかもしれない・・・
カーブが激しく、傾斜もある道路。何かを祈って大勢の方が建てられたのでしょうね。

すべての参拝を終え〜
私が思い出したいのは具体的なワンシーンではなく、あの時〜幼年期に感じた東六甲の山の風の匂いだったのかもしれません。

帰る実家がなくても、変わらない風や山々。
大切に想ってすごしていきたいです。

2020.08.08写真撮影