すみかおりmusica Diary♪

  空より高く 海より深く

温かい神呪寺〜甲山森林公園4

急な予定変更から導かれた甲山公園。
1時間ほどの散歩の予定でしたが、発見テンコ盛り🌟とても印象深い1日となりました。

甲山公園をほぼ周遊し、歩くのもメゲてきたので、そろそろ駐車場へ。
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・・・帰宅してから「五が池」を調べました。
なかなか深いスポットのよう?ですね(^^)。
木々の隙間から流れる風は穏やかなピクニックロードでしたよ🍀

駐車場に向かう途中、お寺を発見。せっかくなのでお参りに立ち寄りました。

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「神呪寺」予備知識まったくなく、中に入るとかなり多くの仏像や拝所。圧倒されました。


山門をくぐり、まずグッときたのがこの石碑。

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幼年期に残っている記憶ですが、わたしのご先祖様に目の見えない方がいたそうなのです。
その方に感謝して、思いやってねと・・・おばあちゃんかな?だれかに言われたことがあります。
当時は会ったことない方に感謝して〜と、そう言われてもまったく意味がわからなかったのですが、自分が目が見えなくなるのかもしれないな、と感じました。
なので、小学生の頃は目を閉じてピアノを弾く練習をしていました♪
目が疲れやすいことはあるけれど、ありがたく両目は見えています。

おどろいたことに最近読んでいるシュメール神話の中に、
「人間の中にわざわざ目の不自由な人間を創り、その人には音楽の才能を与えた」との一節がありました。関わっている障がい者さんの中にも、視力が正常なのかわからない方は大勢いらっしゃるのです。小さいお子さんでも目で苦労されている方によく出会います。あらためて感慨深くなりました。


白杖の由来。いまも両目がしっかり見えることを感謝して⭐️

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それから本堂前に階段を登って行くと、見晴らし良し!
小庭に仏像様が立っておられました。

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そして大きな鐘楼。
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左手に「高松宮殿下〜」右手には「天下和順」の張り紙。
屋根も柱も木目がとても美しい。大雨でも台風がきても凛と立つ。すばらしい🌟


本殿。どこか畏れ多く、横から撮らせていただきました。
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本殿に踏み入れようとした足元に、一万円札がぽつんと落ちていました・・・
これは試されていたのかもしれない(笑)。
お参りを済ませ、すぐに社務所に行き落し物としてお届けに。
ご住職様は「落とし主が探しに来られるのを待ちます〜」と一旦おっしゃいましたが、
あとで追いかけて来られ、拾主から西宮市内の警察に届けてほしいと頼んでこられました。
帰り道に駅前交番に寄り、落とし主が見つからない場合でも受取り拒否として、お納めしました。
本殿前でお金を拾うとは、なかなかない経験でした!

本殿に並ぶ数々の厳かな拝殿にも手を合わせた後、まだまだ参拝は続きます。

さらに上に登っていくと、甲山稲荷大明神

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立派でした!

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鳥居に向かう参道の両側に集会所のようなお家のような建物がありました。
チラリ覗いてみると、納骨堂でした。
故人の写真と骨壷の周りには賑やかなお供えがたくさん。故人のお写真はご生前だったころの笑顔が見え、とても温かみのある空間に思えました。
風通しの良い森林の中のお寺。こんな形で人生を納めていただくのもいいですね。


最後に山門付近のたくさんの小さな仏像様をお参りしました。

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本当に何回も手を合わせた神呪寺でした。

駐車場に向かう途中、甲山大師道を下って行くと、道路傍にたくさんの小さな仏像や拝所がありました。50-60あったかもしれない・・・
カーブが激しく、傾斜もある道路。何かを祈って大勢の方が建てられたのでしょうね。

すべての参拝を終え〜
私が思い出したいのは具体的なワンシーンではなく、あの時〜幼年期に感じた東六甲の山の風の匂いだったのかもしれません。

帰る実家がなくても、変わらない風や山々。
大切に想ってすごしていきたいです。

2020.08.08写真撮影

彫刻・記念碑、少年少女の像〜甲山森林公園3

お盆前の猛暑、土曜日。
この日の予定はもともと車の点検予約をしていました。
信号が青に変わったらディーラーさん到着〜の時に電話着信。
「すみません〜・・・発生した可能性があり、急きょ本日店を閉めます。申し訳ございません。」

〜?!

突然、車の点検が延期に・・・
あと1分で到着のところだったのでそのまま進行すると、目の前には甲山。直感で、散歩して帰ることにしました。

公園内を周遊し、幼年期に訪れたことを思い出し、史跡や岩を堪能🌟
予定変更が楽しい1日になりました。


たぶん甲山森林公園の看板であろう笠形噴水。
はるか昔、たしかこの噴水の中に入って水浴びしました(^^)

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噴水奥の彫刻「愛の像」。兵庫100年目を記念して建てられたシンボル。へー!
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県民の健康と幸せを願って〜昭和48年に建てられたそう。
しかし、私の父は昭和49年で他界。残念ながらスローガンとは逆行しましたね(笑)。

父は昭和46年ごろから3年間、入退院を繰り返していたので、この公園に来たことあるのか不明。一緒に来た記憶も写真もナイのです。山が好きで六甲にもよく登っていたから来たかっただろうな・・・

 

この看板ゾーンにたどり着くまでに彫刻の道を通りました。
14体もの岩の彫刻〜どれもじっくり鑑賞しました。
私のベスト3⭐︎惹かれました♡

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どれもすごい迫力でした!


そして、そろそろ公園を出ようと思ったところ、子供とワンちゃんの像に出会いました。女の子と男の子かな。

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掲示はなにもない。
「私は生きているよ!」そんな、とても凛とした表情でした。

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この少年少女の像から、当時の甲山事件を思い出しました。
帰ってから調べましたが、関わりがあるのか不明です。

甲山事件の記事や投稿をじっくり読みました。
障がい者さんの歴史、当時の考え方〜・・・、私が県内で研修を受けた各地で聞いたことを照らし合わせてあらためて考えさせられました。

障がい者」さんという名前もどうかと思うんですよね、、
法律上?決まっている呼び方だけれど、将来なんとかならないんでしょうか。

毎日関わる方々は大切なことをそっと教えてくれる大きな存在。
私にとっては精霊、励ましの天使さん、宝物です。
音楽で関われているご縁は私にとっての思わぬギフトそのものです。

 

この少年少女の彫刻を見た後、五ヶ池ピクニックロードを経て、神呪寺へお参りしました。

思わぬ長く深い1日になりました。

写真撮影2020.08.08