すみかおりmusica Diary♪

   まぼろしの時空 空より高く 海より深く 彼方へ

40歳代以降の知的障がい者さんと音楽

個人音楽療法で40〜50歳代の方と活動しています。
知的障がい者さんは一般的に「老化が急に訪れる」と言われていますが、私の担当する方に限ってはまだ大きな変化はみられません。

先日も40代のメンバーさんの保護者様3名と面談がありました。
「音楽を長いこと続けているおかげか、日常生活の中でも変わらず元気に生活できています。」皆様そうおっしゃってくださりとても安心しました!

小さい変化としては、たとえば過去10年間2番3番まで完璧に歌えていた童謡が「あれ?歌ってない!」「また1番を歌っている!」などの現象はあります。

そんな時はこちらが大丈夫よ☆と気持ちをこめて目を見て歌いかけ。そのうちハッと気づいて笑顔で歌い続けておられます。

対応の例として:
・イキイキと途中から歌い出した場合は、そのまま続行。
・やっぱり思い出せない悔しい表情や思い出そうとがんばっている場合は、テンポを落としてメロディ奏中心で小声で歌いかける。
・ご本人はずっと同じ歌詞を歌って楽しそうな場合は、何回でも一緒に1番を歌う。

などなど、その場の状況に合わせています。
歌詞を思い出そうと試みることも訓練。
たとえ思い出せなくても、なによりもご本人がスカッとできるを優先にしています。

これまでも小さい変化は必ず記録して、各施設のご担当職員さんにその日に必ず報告しています。何か気になることがございましたらお問合せください。

私もたまにメロディが出てこなくて焦ることは日常〜。。
そろそろ夏の曲、思い出して参ります!

<参考文献>知的・発達障害者の高齢化と支援の課題について
日本知的障害者福祉協会の資料を貼っておきます。

https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/report_pdf/202118010B-buntan1.pdf