まぼろしの時空

すみかおりmusica Diary♪ 音と心のスケッチ日誌です。

男性の涙


毎週、音楽療法に伺う高齢者さまホーム。
今年で5回目の秋、年内に約200回を迎える予定です。

こちらのご参加人数は毎回おおよそ20名。
新しい方がご参加されるようになったり
長いおつきあいの方のご不自由が増えたり、
一方、再びお元気に歌われるようになられたり・・・
毎週いろんな変化があります。

昨日も新しく男性がご参加いただきました。
麻痺の不自由がありながらも、
かすれた声で精一杯「こんにちは」とご挨拶されるのがやっと。
そんなおからだの中、上半身の力をふり絞って歌っておられました。

もっと声を出したい、歌いたい!
気持ちだけが先行して、頭を前後に振って必死でリズムにのっておられる…
とっても強い目をして私の方を見つめて「歌っている」ことをアピール…
しかし、声はかすれながらほんの少し出ているものの、
口元がうまく上下左右に動かず、言葉として発声できない・・・

周りのお元気な方々が楽しそうに声をはずませて歌っていかれる中、
次第に男性の目に涙がいっぱいあふれていました。
すると、お隣の車いすの男性も、もらい泣き…
でも、お元気で歌われている方々は歌うことをやめず、
心の中でそっとはげましているようでした。

私の経験上ですが、高齢者様施設の音楽活動の参加率は
9割女性、男性は残り1割です。
1割の男性が進んでご参加されると、女性の皆様はとっても大歓迎☆
男性は音楽の中で一気に感情があふれ出されることが多いです。
ふと気づけば大泣きされていることも、しばしば。
見て見ぬふりをしていますが、おつらさがひしひしと伝わってきます。
音楽の中でやっと泣けるご自分に出会われるのかもしれません。

涙は消えないかもしれないけれど、歌って楽しいと笑顔を出していただける日がくれば良いなと〜願うばかりです。

秋晴れのとっても良いお天気ですが、日増しに肌寒くなってきました。
11月から秋の後半の曲がスタートします。

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