これまで音楽療法は障害者さんを中心で行っていましたが、
昨秋ごろより高齢者さまのホームでの活動も始めました。
ご参加いただいている方は90代がほとんど!
私の倍以上、生きてこられた方が若輩ものの私との時間を共有してくださっています。
おひとりでの外出がむずかしい方が多いので、できるだけ季節感を感じていただける
おひとりでの外出がむずかしい方が多いので、できるだけ季節感を感じていただける
ような曲を歌ったりしています。
昨日は卒業シーズンなので、定番の ♪仰げば尊し
「わたしも覚えてる。だって○○先生、好きやったもん」
など、やはり子供のころの記憶は鮮明のようで、しばらくお話しが止まりません。
歌を通しての回想~。日頃は寂しいとよくおっしゃっている方も笑顔で
お話しされていました。
ご参加の方の中には、いつも眠っている方もおられます。
眠っていても時々歌声でふと目を開け、でもまた眠ってしまう・・・
そんな体調がすぐれない方が、昨日は ♪仰げば尊しで目覚め、声を出し始めました。
目もしっかり開いて歌詞も見つめてる~ あぁよかった!
むずかしい言葉では 「残存機能の発見」 といいますが、
検査だけでは発見できなくてあきらめていたことが、何らかの瞬間に起こるんだなっと、
いつも感じます。
いつも感じます。
卒業シーズンで高齢者さま向けにもう1曲 ♪高校三年生。これも大合唱でした。
いつも眠っていた方は引き続き起きて、歌に集中。
ほかの方もお元気な表情でイキイキッとされていました。
今朝の連ドラ「カーネーション」での看護師さんのセリフ:
今朝の連ドラ「カーネーション」での看護師さんのセリフ:
”人間の病気にはほんまに医学しかないんか~”
NHKがドラマの中でそう放送していてちょっとビックリしたけれど、
音楽の活動をしてもらったわずか数分でも、気持ちが上向いたら―
しんどいのをちょっとでも忘れてもらえたらっと思いながら出向いています。
さぁ、わたしたち洋楽ロック&ポップの年代が高齢者になったら・・・
さて、どんな曲が歌いたいでしょうか♪