June 10, 2010
先日ある施設にオンガクをしに行ったときのこと。
ご縁あって、ジャムセッションの故・リーダーが1年前に結成された施設の楽団を
なんとわたしが引き継ぐことになった。
今年2月にリーダーから 「春から一緒にやっていかへん?」 とお誘いをいただき、
2月半ば、見学に行かせてもらった。
―それから3週間後の3月、リーダーは残念なことに他界。
リーダーが他界した数日後、わたしは5年の月日を経て、ようやくオンガク療法士として認定を受けた。
(余談:チラリNHKに映った!)
これまでも細々と施設や病院で活動はしてきたけれど、
まさか、故・リーダーの楽団がオンガク療法士と名乗れる わたしの初仕事となるなんて。。
で、4月から楽団開始。
試行錯誤しながら2ヶ月が経った。
先日、楽器のかたずけをしていると、車いすの◎さんがわたしに話しかける。
◎さん 『なんかキーボードで弾いて!』
わたし 「そうやね・・・ 何がいいかな。◎さんが弾けるの一緒に弾こか!」
◎さん 『ほな、ミッキーマウスマーチ。ジャズっぽく弾きたいねん。』
わたし 「おっ 昨年練習した曲ですね。ジャズとは、かっこええこと言いますなぁ。」
◎さん 『ジャズっぽく弾いて! かっこよく弾きたいねん。』
わたし 「・ ・ ・ (とりあえず、・・・っぽく弾いてみる)」
◎さん 『うわ、かっこいい!(←本心ということで)。
◇さん(故・リーダー)の演奏、かっこよかったもん!』
―そりゃそうや。一流のミュージシャンやってんから。
◎さんは ひと差し指1本だけでミッキーマウスを弾き、わたしも一緒に連弾。
すると、まわりの利用者さんも床を叩いたり、足をじたばたさせたり、大騒ぎ。
言葉では聴こえないけれど、1年間リーダーがやってこられたオンガクを
みな懐かしんでいるようだった。
故・リーダーの最後の仕事。
オンガクする喜びを伝えてきたんだと、実感した一日でした。
わたしの試行錯誤はまだまだ続きます。